nohara_megumiのブログ

自分がおかしいことを自分が一番わかってる

謝辞(宇宙のブログに関して)

※突然よんでくださる方が増えて慌てて修正作業に走った前回のブログ、もう手遅れとは重々承知の上だけれど、どうしても一言だけ、謝罪と感謝を書いておきたい。

 

 

(……誰に指摘されたわけでもないのに勝手に謝るのもおかしいかもしれないけれど、自戒と決意表明として)

 

 

私は幼い頃から乱読家で(アスペルガーにはそういう人が多いらしい、が、私の場合は単に友達がいなかったためだろう……)、自分で何かを書くときも読書の中で見慣れた慣用句や熟語を深く考え直すこともなしに多用してしまう悪い(本当に改めたい)手癖があります。そのため私の文章は(以前のブログでも)どうしても視覚に頼った表現が多くなりがちで(日本語にそういうものが多い)、それはつまり発達障害について触れながら多分に健常主義的だということで、とても褒められたものではありません。そのことを自分でもずっと分かっていながら、うまい言い換えが見つからない部位については放置を続け、このように拡散させてしまったことを、今、心から申し訳なく思っています。

 

インターネット上には「無神経」「声を上げる」「無視」「疑問視」等を使わないよう注意していらっしゃる方も、恐らく読み上げを考慮して全文ひらがなでブログ作成・ツイートする方もいらっしゃって、反差別に関連する見解を発信するのであれば、そういった方々から学んだことを、私はもっときちんと活かすべきだったのに……心のどこかで、「この記事では発達障害の話が主題なのだから」と、物事に優先順位をつけていたのかもしれません。「無意識の排除」と自分で書きながら、全く愚かな話です(公開から数日たった今、可能な範囲で修正を施してあります。「無視」を「等閑」に変えるなど。ただし日常的に使われにくい言葉を使用することがもたらす問題もまた別にあり、ゆるやかに言語表現の幅を広げていく方法を、行きつ戻りつ、探っていく必要がありそうです)。

 

薬でもコントロール不可能なほど極めて強い衝動性と過集中に長年悩まされている私は、思いついた瞬間に速攻で書き上げ次の瞬間には投稿してしまうため、基本的に推敲というものを一切しません。課題でも資料でも手紙でも日記でもここまでのブログでも、今までの人生、愚かなことに全部そんな具合です(当然、後悔の量も半端ではないのに、分かってはいるのに、どうしても同じことを繰り返してしまいます……)。これも発達特性の一つと医師から指摘されてはいるものの、そういう自分の性急さによって(視覚障害などへの)差別や排除環境を強化する可能性があるのなら、校閲を頼むとか類語辞典を傍らに用意するとか、何らかの仕組みを、事前に真剣に用意しなければいけなかった。(必要なところではしなければいけない)自助努力を怠っていた。……今更ですが、今回の件を経てやっと、そこに思い至ることができました。

だからもしまた今後、何か書く機会があればその時は、そういった仕組みをうまく使い、既存の言葉に含まれる差別や排除を解体した表現を目指していけたら、と考えています。

……というよりは、それをもう、しなければ「ならない」時に私(たち)は来ているのかもしれず、きっとその先には、私(たち)がこれまで読んできた文章よりずっと自由で豊かな表現(と世界)の可能性(と関係性)が秘められているのだと、期待する気持ちもあるのです……

 

 

 

 

最後に、

件のブログ記事を紹介してくださった漫画家の山内尚さんに、その、作品から想像できる通り以上の誠実さに、心より感謝申し上げます。

ご自身の作品の話ではないにも関わらず、私の幼く拙く恥ずかしすぎる指摘に鷹揚と(それでいて素早く)対応して下さったこと。

通り一遍の謝罪ではなく*1ご自身の経験を踏まえながら具体的な応答をして下さったこと。

ブログの表面に現れている「差別への指摘」だけでなく書き上げるまでの時間や孤独まで深く読み取ってくださったこと。

……全てに感銘を受けました。果たして、私が同じ立場だったなら、このように振舞えただろうか? ……当然、答えは否ですが、この出会いをまた学びとして、自分も少しずつ変わっていきたいと思っています。

もちろん、山内さんの漫画をお守りにして。

 

山内尚さん、そしてブログを読んでくださった方々、この度は本当にありがとうございました。

 

*1:私が表象の問題を指摘した件の漫画は、山内尚さんの作品ではありません。山内さんに対しては、差別に対する問題意識があり且つフォロワーも多い著名人があのような作品を「泣いた」の一言だけで拡散させてしまうことの問題性について、指摘させていただきました